西尾維新『クビキリサイクル』
主人公の‘いーちゃん’がかっこいいですね。
なんだかGOTHの主人公を思い出します。
一冊目の『クビキリサイクル』では、絶海の孤島に集まった天才たちと、そこに住んでいるお嬢様とメイドさんたち、そしていーちゃん（あと付き人）の１５人の知恵と知恵のぶつかりあい、みたいなサイコでサスペンスなミステリーな酢入りもの（たしか超人アールのネタ）です。
難しい心理戦、というか屁理屈のこねあいのようなやりとりが、こきみよく繰り出されます。
主人公いーちゃんの一人称で続くのですが、「涼宮ハルヒの憂鬱」の主人公、キョンと同じく本名が語られず、そして語りが面白い。
初めてキョンの語りを見たときかなり感動しましたが、このいーちゃんの語り（戯言）も感動です。（キョンの方が同じ高校生なので、言ってることがわかりやすく、共感ができるけど）
ストーリーは、かなりわかりやすく推理もの。
一緒に犯人を考えたりしますが、考えるだけ無駄な気がし始めるのに、長い時間はかかりませんでした。
そして、キャラが魅力的なので、かなり分厚いのに読んでても飽きません。
いーちゃんのキャラはかなりステキです。
シリーズ２作目で自分を痛めつけるさまは壮絶でした。
それでは僕は続きを読んできます。（今３作目のクビツリハイスクールです）
