2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

昔はよかった

昔はよかった、なんて言うと、まるで懐古主義者のおいぼれのように僕のことを言う人がいるかもしれませんが、まぁ、そういうことでだいたい合ってますよ。 なんですか? 最近、僕のスペースが端っこ削られて狭いんですよね。 この非常事態、ちょっとあせって…

ストーカーじゃないってヴぁ

小坂忠 - ほうろう 25日でテストが全て終わりました。 これから春休みや、イエー。 テストが早く終わり、廊下でテストを受けている友人を待っている……という体で気になっている可愛い子が出てくるのを待ってました。 そうしたら、その子は出てきてすぐに自分…

カタツムリの歌を聞け

ゾンビが君の町にも 流す涙は糸を引き 淡いお喋り虫が寄る 滴る膵液(すいえき)受け皿無し 八重歯を剥いてガガギグゲゴ 視神経がぶらり むき出しのあばら ガサガサ白い髪 あ、恥ずかしいな 腐乱少女のお通りだ 道開けな 咬まれたら君もゾンビだ! 腕がちぎ…

ひさ詩ぶり

なんでも鑑定師 都市の空気はミント味 信じられないけれど 本当だった 英雄譚はしょうゆ味 味付けした人に問題があった そしてガレージセールで買った陶器の茶器はジッタリン・ジン色 シャガールみたいな青い夜色 ハッピーカムカムのジャケット色 ボクサーパ…

小説『ちなみとちひろ』第九話(最終話)

クリスマスが近いある日のこと、私はちなみと同じ毛布を被って、裸だった。部屋には暖房を入れているが、それでも裸では寒い。ちなみはそんな私を後ろから包み込むように抱きしめてくれる。ちなみに剥かれた服は、部屋の隅にきっちりたたまれた状態で積まれ…

夜はいつも朝だぜ

おはようございます、午後八時に。 おやすみなさい、午前八時に。 こんな生活を続けていると、その内、価値観まで反対になっていって、いつか無頼派と呼ばれる日が来るかもしれません。 そんなのは嫌なので、規則正しい生活をして健康な思考を手に入れたいと…

小説『ちなみとちひろ』第八話

ファミレスから帰ると、居間でテレビを見ていた父親に叱られた。テレビではニュースが流れていた。殺人事件の詳細を伝える沈痛な面持ちのキャスターは、説教の場の空気に即していて心地が良かった。しかし、芸能ニュースの段になり、とある男性お笑い芸人が…

黙ってザッパを聴いてくれ

タイトルはザッパの「黙ってギターを弾いてくれ」のパロディー。 誰もわかってくれないとさみしいので、自分で自分のネタを説明する。あなや、悲し。 大井町のBar(棒っきれじゃないよ、お酒飲むとこだよ)『音波[ONPA]』にて、ザッパの音楽をひたすら高級ス…

小説『ちなみとちひろ』第七話

「てめー、ふざけんなよー!」 私に足を引っ掛けられて転んだクラスメイトが胸倉を掴んできた。私はシャツに皺が寄るのが嫌だったから、胸倉を掴まれたまま席を立って、その手を乱暴にねじり上げ、相手の重心を崩した。彼女はよろめいて床に尻もちをついた。…

フランク雑記

音楽にそこまで興味ない方、この記事つまんなくてすいません……。 今日は、テストがあったので久しぶりに大学へ。 ちゃちゃっと片付けて、電車に乗って渋谷へ。 ディスクユニオンでちょっとしたセールをやっていたので、自分へのご褒美(OLか!)にCDを六枚買…

小説『ちなみとちひろ』第六話

「いったーい」 床に膝から着地し、グラスの中のアイスティーを前方にぶちまけたクラスメイトは、いったんグラスを床に置き、うずくまりながら膝をさすっていた。私には背中を向けるような体勢だった。あー、とかいー、とか言いながら。 私とクラスメイトの…

時計の奴隷

僕の腕時計は、自動巻きと言って、中に埋め込まれている振り子が動くことでぜんまいが巻かれて稼働する機構を備えています。 よって、本体を動かさずに十数時間ほど放置すると、針の動きが止まってしまうんですな、これが。 止まってしまうとどうなるかとい…

小説『ちなみとちひろ』第五話

三分くらいしてから、ドリンクバーの前で散々迷っていたクラスメイトがごめんごめんと言いながら小走りに近づいてくる。彼女が自分の席に着こうと私の前を過ぎる時、私は足首のあたりを彼女の足に引っ掛けた。 ※ ※ ※ ちなみは猛然と私に抱きついてきた。その…

暗くきらめいて

一昨日(14日)、友達の家でドンキーコング2を全クリ(いい言葉!)して、良い気分で家に帰って、夕飯を食べてさぁ寝ましょうか、というときに高校時代の友達からメールで「明日どこか行こう!」というお誘いメールが来ました。 テンションが上がってしまっ…

小説『ちなみとちひろ』第四話

クラスメイトが席を立ち、ドリンクバーへと向かった。その背中を見ながら、私はグラスの中の氷が「からん」と音を立てるのを聞いた。一瞬で他の客のお喋りや店内のざわめきが消えて、私に静寂が訪れた。父親に定められた門限があったのも手伝い、早く帰りた…

寝る子は鬱になりやすい

バイトで高校生(それも一年生)が男女四人入ってきました。 ミスタードーナツに若い風が吹き荒れる! って言っても、今までも大学生と二十代の社会人がほとんどだったので、若いには変わりないのですが。 一人でスタジオに入って、曲の練習の合間に遊びで作…

小説『ちなみとちひろ』第三話

私は何を言って彼女に「恋は綺麗事じゃないの」と言われたんだったか、よく覚えていない。しかし、彼女の必死な様子に私が冷静な、無粋な正論を言ったのだろう。彼女の恋が実れば他人が不幸になるなんて、たしかそんなことを言ったと思うのだ。 ※ ※ ※ ちなみ…

オトソ気分が抜けてないんじゃない!?

へべれけで「新年会」と称する催し物に参加する毎日。 だらっと丸々一日ごろ寝の冬休み将軍な毎日。 なんとなく休んでなんとなく会社が始まって体が悲鳴を上げてる毎日。 実家に帰って居心地悪いまま時間の流れが遅く感じる毎日。 そんなふぬけ切った気持ち…

小説『ちなみとちひろ』第二話

ファミレスでクラスメイトは様々な話題で盛り上がり、夕方の六時頃、季節は冬だったからたしか日が完全に沈んだくらいの時間に恋愛相談というものをし始めた。まじめな性格の私は彼女の話の中に登場してくる人物関係を頭の中で整理させながら、集中して話を…

顔とパンクス

ネットでは、発言者の顔がわからない。 いやいや、当然ですやんとおっしゃるかもしれないが、これがクセモノなのです。 他の方がどうかはわかりませんが、僕は書かれたものでもそれを書いた人の姿を想像しながら読みます。 何かを発言した際も同じように、そ…

小説『ちなみとちひろ』第一話

友情と愛情の違いを考えた時、決定的に何が違うか、と聞かれたことがある。クラスメイトの女子と二人でファミレスに行ったときだ。そのとき、私は彼女の恋愛相談に乗っていたはずだ。私は性別かな、と答えた。でもそうしたら同性愛の人たちはどうなるのと聞…

赤ちゃんの能動喫煙

無事、コミックマーケット77が終わりました。 毎年毎年、スタッフの方には感謝です。 三日目に、寝坊してしまって午後二時に会場についてしまうというハプニングがありました。 でも、なんとか事前にチェックしていたサークルさんの新刊は全て買うことができ…