人間失格

はい!来ました。僕の心の書です。

ご存知(決め付け)太宰治人間失格』です。

小学校の頃にはじめて読んだ時は「なんて難解な本なんだ」と思いました(バカですね)
中学校の頃に二度目に読んだ時は「なんて滑稽な本なんだ」と思いました(本当ですよ)
そして今回読んだ感想なんですが「なんて悲壮な本なんだ」と思ったのです。

主人公に難色を、爆笑を、同情をしながら読んだこの本は、「太宰の遺書」だとかよく言われていますが、同時に「太宰文学の完成」を果たしたとも言われてます。

走れメロス』なんかと比べ物にならないほど太宰の色、というか太宰そのものがでていて、ニーチェの言った「全身全霊で書かれた物意外を憎む」にもうなづけます。(詳しくはニーチェの『ツァラトゥストらはこう言った』で)

死ぬまで(死にたいとき?)に一度は読んだほうがいい本ですね。