季節をテーマにした詩
1
「カフェインの錠剤ちょうだい……」なんて
弱気な五月の第二週
弱気な五月の第二週
気にかけてもらいたくなって
青い空 見上げちゃったりなんかしちゃったり
青い空 見上げちゃったりなんかしちゃったり
凡庸な人々に舌打ちをして
疑問符 浮かんで蹴飛ばして
疑問符 浮かんで蹴飛ばして
ぽっかりと口を開けた空
意識をすっかり吸い込んで
円の接線の彼方にある
心象風景へ吐き出す
意識をすっかり吸い込んで
円の接線の彼方にある
心象風景へ吐き出す
「インド人のべっぴんさんと歩きたい!」なんて
強気な八月の第一週
強気な八月の第一週
気にかけてあげたくなって
青い海 出掛けちゃったりなんかしちゃったり
青い海 出掛けちゃったりなんかしちゃったり
煩雑な諸々 打ちやって
驚愕 浮かんで弾け飛ぶ
驚愕 浮かんで弾け飛ぶ
どっしりと待ち構える海
邪念をすっきり浄化して
円の中心の奥底にある
本能きらりと輝かす
邪念をすっきり浄化して
円の中心の奥底にある
本能きらりと輝かす
2
お腹が空いた
お腹が空いた
食欲の秋 ますます恋人が匂い立つ
フライパンで文庫本を炒めている 僕が
フライパンで文庫本を炒めている 僕が
お腹が空いた
お腹いっぱい