すごい人たち

以前、ヤフーブログでキーワード「大槻ケンヂ」で記事を検索してみました。
すると、小学生か中学生の女の子のブログにどぇらいことが書いてました。

大槻ケンヂさんはすごい、とかいうタイトルだったでしょうか、大槻ケンヂって漫画家が絶望先生とかを描いてて、あのオープニングのセンスがすごいとかいう内容でした。
なんという勘違い……。
大槻ケンヂはそのアニメのオープニングの歌を歌っているバンドマンだよ」と指摘したかったですが、半年くらい前の記事だったのと、すごいすごい! っていう空気が記事からしててかわいかったのでスルーしました。
いやはや、子供たちの中のオーケンってすごいなぁ。
漫画家であり小説家でありモヒカンの人であり特攻服の人であり時々バンドマン。
おいおい。




図書館でヒカシューのアルバム「かわってる」を借りました。
過去の楽曲をセルフカヴァーしたもので、「パイク」ではボーカルの巻上公一がホーミー(高音と低音を同時に発声するモンゴル発祥の歌唱法)を披露してて、「びろびろ」では口琴もバリバリと聞けます。
ジャケットとブックレットには様々なカビを接写した写真が載っていて、これを撮影した伊沢正名の本から掲載したようです。
この人のキノコの写真集を一冊読んだことがあります。
毒や味のこと、経験談なども書いてて面白かったですが、何よりキノコの撮り方がよくその種の特徴をいかしていて良いなと思うものでした。
まさか僕の好きなミュージシャンと写真家がつながっていたとは、意外な出会いに驚きました。




山田玲司の漫画に「絶望に効くクスリ」というのがあります。
各界の著名人と対談して絶望が先立つ世の中への「クスリ」を探すという筋のドキュメンタリー漫画です。
何気なくブックオフで表紙を見ると大槻ケンヂの文字が!
オーケンと対談したれぽ漫画が二回分描かれていました。
そして他の巻には町田康が!
へー、気付かなかったけどいい本だーと偉そうにも思いました。
なかなか作者のことが好きになれませんが、内容はけっこう好きです。

お笑い芸人のほっしゃん。に会った時のことが描いてましたが、ほっしゃん。R-1グランプリで優勝しなかったら自殺していた、と淡々と語っていました。
知りませんでした、彼がお笑いに対する姿勢がそんなに熱いものだったなんて。
作者も「あの中に一人サムライが混じってたんですね」と書いてました。

角川書店の元社長、角川春樹の話題もでっかくて面白かったです。