東京の中枢は丸の内

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だいぶ時間が経ってしまいましただ、福島県から帰ってきたのでその時のことの前後を書きます。
写真は宿主の通っている大学の通学路の風景(大学に通いながら宿を設けるなんてすごい!)。
美しい街路樹のアーチ、深緑が力強いダム、炎天下の中でとても綺麗な見ものでした。


大学内で授業を受けようと(!)クラスルームに入ると、アンケート用紙が配られて、「前期授業の感想を書いてください」と言うので、それにしれっと答えたら、なんと授業が終わってしまいました。
つまり、アンケート用紙を配られて、回答したら終わりという手抜き授業、というか授業ですらない何かに出席してしまったのです。

その次の授業はテストだったので、僕は図書館に行って柔らかなソファーで昼寝(シエスタ)をしました。
宿主と徹夜で喧々諤々(けんけんがくがく)の大議論を行っていたので、眠くてしかたなかったのです。
昼寝を終えたら、二人で学食でトンカツ定食を食べました。  おいしかったです。

その日の授業が終わったので、家に帰ってのんびりして、そして唐揚げ定食がおいしかった店に夕食を食べに行きました。
ラーメンもおいしい素敵な定食屋に乾杯。






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次の日、大雨が降る中をスーパーに買い物に行きました。
そして肉と野菜とお菓子を買って、宿で宿主と僕と友人の三人で夕食を摂りました。
夜に至るまでのことはよく覚えてませんが、夕食のときのことはかろうじて覚えています。

冷しゃぶにした豚肉に大量の玉ねぎが投入され、そこに宿主秘伝のタレ(定価370円)をとろりとかけていただきました。
すごくおいしくて、おまけにお腹が減っていた僕はご飯をおかわりしました。
デザートにプリンも食べました。
お酒も少しだけ飲みました。
楽しかったです。


爆睡。



次の日、午後一時くらいに目が覚めました。
宿主は授業をいくつかサボり、のんびりと家を出ました。
これはいかんと思いましたが、 僕も面倒だったのでのんびりとしてました。

図書館でずっと本を読んでいました。
町田康の「告白」を読みました。
分厚い本だったので、十分の一くらいしか進みませんでした。


図書館で宿主と友人に会い、宿に戻りました。
宿で帰り支度を済ませ、長かった宿ともお別れということで、ドアの外で宿に別れを告げました。

徒歩でバス停へ、バスに乗り駅へ、駅から徒歩で切符売場へ。
帰りのバスの切符を購入し、三人でカラオケに行きました。
三十分ほどちょちょいと騒いだら、すぐにバスに乗りました。
僕しか乗客がいなかったので、窓から顔を出して宿主と友人と話をしてました。

ついにバスが発車し、僕は一番後ろの席で本を読み始めました。
バスは東京を目指してスピードを上げました。
高速道路の手前で二、三人の客があり、その後はずっと誰も乗ってきませんでした。




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水戸のサービスエリアです。
なんともさみしい看板。哀愁が漂っています。
黄門さまだけ顔をはめられるのは、たぶん役者の入れ替わりが激しいことへの揶揄ではないでしょうか。 邪推。

他の乗客はバスを降りず、僕だけ外の空気を目いっぱい吸って体の筋を伸ばしたりあくびをしたりして休憩をしました。
サービスエリアの端っこにプレハブ小屋があり、なんだろうと思ったら喫煙所でした。
その狭くて汚い喫煙所が何故だか愛おしく、僕は手持ちのタバコの最後の一本をそこで吸いました。


吸い終わってぽやぽやした頭で駐車場に戻ると、バスが行ってしまってました。
僕は大変に驚き、かつ、慌てました。
すると、停車していた車の中から声がしました。










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            「にいちゃん……困っとんのんか?」 犬でした。


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     「ほたら、わいの車に乗ったらええよ。 どこなりとも、乗せてったるわ」 アザース!








という夢を見ていて、目が覚めたらバスは浅草を走っていました。
繁華街の中を高速バスが行く。
酔っぱらいがガードレールにもたれかかって気絶していたり、自動販売機の脇で寝そべっていたりしてました。

海辺を走っているときは、集合住宅の窓から漏れる明かりが水面に反射して、素晴らしい景観でした。
作り物っぽい道が伸びていて、それを見た僕は降りて歩いてみたいと思ったくらいです。

本を読んでいたら、東京駅に付いていました。
そこから山手線に乗り、いろんなごちゃごちゃしたルートを辿り、飲み会真っ只中の友達の家に上がりこみ、始発まで静かに騒ぎ、それから帰宅しました。

両親は寝ていたので、静かに服を着替えたり洗濯機に入れたりなどしたのち、クーラーをつけて涼しくした部屋で寝ました。
お土産買うの忘れたー、と呟きながら目を閉じると、夢を見ることも許さない深い眠りがおとずれました。