席巻するミューズ

朝学校に行こうと電車に乗ったら、信号トラブルで何十分も牛歩牛歩で進んだあげく、「お乗り換えをすれば渋谷まで早く行けます」というアナウンスが流れ始めました。
なぜかペアルックの若い女性二人組が電車を降り、サラリーマンが降り、新米ママが降り……。
溝の口駅で僕も電車を降り、駅前の喫煙所で煙草を吸って、もう授業に間に合わないからということで、反対側のホームの電車を待ち、乗って、帰りました。

家でちょっとネットをして、笑って、ソファーで昼寝をしていたらバイトの時間になっていました。遅刻
しました。
働き初めて二時間くらいで頭痛が痛く(←ニヤリ)なってきて、だんだんとひどくなったそれは、バイトが終わる寸前までなだらかなクレッシェンドで、まるでボレロのように(ベタな比喩)僕の頭を攻め立て続けました。
真っ青な顔でバイトを終え、コンビニで滋養強壮を謳う栄養ドリンクを買って飲みました。生姜の味がしました。


今日は、家に帰ったときにいつもかかさずしている手洗いうがいを忘れていました。
だからなんか、菌とかなんかがアレして頭が痛くなったのかもしれません。
バイトの合間に、学校で借りたツルゲーネフの詩集を読んでいたら、ミューズという女神は詩神だと書かれていました。
さっき調べてみたら、別に詩に限らず、芸術全般を担当する(?)神様らしいです。
Museum(美術館、博物館)の語源でもあるそうです。
日本の七福神の弁天様も芸術(特に音楽)と詩を司っている神様です。
東西で、芸術という分野が、女性の神様に託されているというのが、なんとも興味深いですね。
太古から女性の右脳的な直感力に人々は気づいていたのでしょう。

風邪予防、そして芸術分野でのあやかりの意味をこめて、薬用石鹸ミューズを使おう、とか思ったり。