向井潤吉アトリエ館

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田園都市線駒沢大学駅から徒歩十分ほど、静かな住宅街の中にひっそりと建てられたギャラリーです。
木造建築で木の匂いが息使いを感じられる佇まい、そこだけ都会の喧騒から断絶された空間。
もっともらしいこと書いてますが、まぁそんな風に感じました(笑)


大学で次の授業まで時間があったので、近くにあった向井潤吉アトリエ館に行って来ました。
前々から案内板があちこちに立てられているのを見て興味があったのですが、ちょうど期間限定で展示品がいつもと違うらしいのを知ったので行ってみました。

晩年は日本の地方の家屋などを中心に柔らかなタッチで描く画家だった氏ですが、若いときにパリへ留学してルーブル美術館に飾られている絵の模写などをしていたらしいです。
その頃は、絵を描く人の中でも模写で生計を立てている人もいたらしいです。
その中にあって、正確な筆致で模写をする氏は周りから一目置かれる存在だったそうです。
略歴には、90歳以上の高齢で大往生だったと書いてあり、その人生の三分の二近くは駒沢のそのアトリエで過ごしたそうです。

アトリエ兼住居なので、あちこちに絵の具が垂れていたり、実際に使われていた年季の入った家具なども見どころとなっていました。
スリッパに履き替えて床を踏むと、ぎゅうぎゅうと心地よい音がしました。
一般200円、学生150円という良心的な値段で一時間ほど楽しめました。

定期的に手入れをしているという庭も味わい深かったです。
干し柿が吊るされ、つくばいの水が清らか、草花もみずみずしく保たれていました。

今週の日曜日まで「向井潤吉とルーブル美術館」というのをやっているので、近くに住んでいて休日の予定のない方は行ってみては?
アド街ック天国」みたいな記事ですね(笑)