新曲『デスティネイション』



『デスティネイション』

工業地帯で迷子になった
大きな川沿い 大きな川沿い
曇天、空 風吹く街に
大きな雨乞い 大きな雨乞い

キリキリ舞う リフトカー

どこまで続くの でかいな工場 金属の音
歩けば果てしない 鉄の城 煙突

工業地帯で迷子になった
大きな川沿い 大きな川沿い
曇天、空 風吹く街に
ド派手な雨乞い ド派手な雨乞い

ピリピリ散る 切削片

いつまで続くの 締め切りいつ また次納期
歩けば果てしない 鉄の城 骸骨

うなれ鋼鉄の機械 (ラジオ体操1,2,3,4)
燃えろ撒き散らせ 火花が光る

工業地帯を散歩したんだ
大きな川沿い 大きな川沿い
晴天、凪 澄み渡る空気 
大きな雨乞い 大きな雨乞い

ジリジリ鳴る 電波計

どこまで続くの でかいな工場 金属の音
歩けば果てしない 鉄の城 ギガ神殿じゃない
どこまで続くの 巨大な工場 デトロイト
歩けば果てしない 鉄の城 侃々

うなれ鋼鉄の機械 (ラジオ体操1,2,3,4)
安全ブーツ安全じゃない(点呼号令1,2,3,4)
報告また報告 エブリデイ(指差し確認1,2,3,4)
燃えろ撒き散らせ 火花が光る




しばらく、自分の中で「なるべく踊れる音」「ポップであるべき」という制約のもとで曲を作ってたのですが、いったん解除しました。
製作環境にほぼ違いはなく、シンセとベースをレコーダーにブッ刺して録音してますが、そこにミキサーが加わりました。

今までだと、ちがう楽器を録音するたびにシールドを抜き差ししてましたが、ミキサーで管理すると、一本で済むのが助かります。
あとイコライジングを録音してからかけてたのですが、ミキサーでちょちょっと済ませられるのがいいですね。
ベースがベキベキになって、弾くのが楽しくなりました。

頭の中に「スーベニア」という単語が浮かんできて、どうしてもこの単語を使って一曲作りたいなと思ってうんうんうなりながら曲作りを始めたのですが、途中で脱線してしまい、「人間の『心』が悪魔から見てとても珍しく魅力的に見えるので、彼らは人間をさらってトレパネーション頭部穿孔)を行い、ロボトミー精神外科)的なやりかたで喜怒哀楽を奪って売りさばいている」というトンデモな内容ができあがりました。
書き上げてから一晩ぐっすり眠り、朝に読み直して「これ、自分の倫理観を疑われたりしないか?」となって、全部書き直しました。
書き直したのが上の『デスティネイション』です。

以前の工場萌え、団地萌え的なマインドでつれづれに書いた山なし意味なしオチなしな歌詞。
安物のボイスエフェクターでオートチューンをかけて激しく歌ったのが楽しかったです。
曲名は、最後にアドリブでむにゃむにゃ歌ってるとこで偶然叫んだ言葉をそのまま冠しました。