午前4時の中学生

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しっかり寝ていたはずなのに目が覚めた。

時計を見て午前4時を確認する。

やることは特にない冬。

30分くらいぼーっとする。

夜はろくなこと考えないで終わってしまう。

頭の中で爆音で音楽が鳴っていて何も聞こえない。

鏡の前でぽかんと口を開けたり、楽しかったら笑ったり。

部屋でテレビつけて、7色と電子音聞いてから切った。

目を瞑っても寝ないから起きている。

読みかけの本をめくり、全部読んでしまう。

昼間あんなに読むのに時間がかかったのに。

娯楽が欲しい。

親は寝ている。

コーヒーを淹れて、飲む。

スニーカーを履いて外に、出る。

日の出を見るために高い建物を探す。

まだ暗い街の中を、世界に自分しかいない錯覚をおこしながら疾走。

高いマンションを見つけ、屋上まで走る。

上りきってから屋上の地面に座って、荒い息を整える。

フェンス越しに日が昇ってくるのが見える。


            




          太陽の温かみを感じる。




     冷たい空気を胸いっぱい吸い込み空気を意識する。

 
                         寂しかったり楽しかったりする。
    


       地球の丸さを実感する。
   





             目を閉じて風を髪に受ける。
 


                  
    脚の痛みがわかる。


                     大きな安心感を得る。
                     小さな孤独感も得る。


     

   

                                     何も考えないこと。
  


寒くなり、屋上から降りて家まで今度は歩く。

家に着き自分の部屋に戻る。

午前7時を確認する。