回転寿司

「ボーナスが出たから今日は寿司奢ったげるけど、どう?」

「わぁ行く行く~」

「回転寿司だけどね」

「問題ないよぉ」




「よ~し、奢りだからどんどん食べちゃってよ」

「ありがとー♪やっぱり持つべき友は金持ちだ~」

「絶妙な間違いね・・・」

「まずはタマゴ~。寿司屋の品格がこのネタで問われる!」

「そうなの?じゃ私は無難にマグロっと」

「おいし~、お次はすじこゲット」

「お、アナゴ」

「なら次はイカかしら~」

「回ってないな・・・すいません、エンガワください」

「納豆巻き~」

「やっぱ寿司食べにきたらエンガワを頼まないとね。あ!そのハマチ取って」

「アイアイサー、どぞ」

「サンキュ」

イカ食べたしタコも食べとこ。おじさん赤だしお願い」

「ここのサーモンおいしそうだなぁ、とっとこ」

「わぁカルフォルニアロールだ、いただき!」

「それは寿司として邪道だろ」

「なにいってんの、めっちゃおいしいんだから」

アメリカっぽくて私はどうもなぁ・・・」

「プリンもメロンも回ってんじゃん」

「それはそうだな」

「赤だしきた!」

「ちょっとちょうだい」

「いいよぅ。ん、何だこれ?」

カニサラダじゃん?」

「ん~おいしいよ」

「じゃ私も取ろうかな」

「あ~ま~え~び~」

「カツオ」

イクラ!ウニ!」

「奢りだから躊躇がないな・・・」

「じゃあ次はわさび巻きとかっぱ巻き

「一気に安くなったな。遠慮しないでくれ。私はここらで大トロいくか」

「変わりネタ馬刺し」

「ユッケだって、おいしそ」

「あたし貝類で攻めてみようかな」

「ふ~ん。アジ、サワラ、イワシお願いします」

「まずはカキでしょ、ミル貝、赤貝、あとはホタテかな」

「お、きたきた」

「貝の歯ごたえがおいしい~」

「貝の王様、アワビ」

「そろそろデザート食べよう、プリン来た来た」

「子供かよ。私はニシンとイクラで終わり」





「ご馳走さまでした」

「いいってことよ、ところでさ」

「うん」

「あんた魚食べた?」

「あ!」


~おわり~