裸眼サイケデリック

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近所の電柱に貼ってある謎の男女の看板。
子供のときから異性と交遊するなんて、この男の子は将来立派なジゴロに育つでしょう。







今朝は午前中に大学に行き、朝食を抜いてお腹が空いていたので授業が終わったらすぐに帰宅してうどんを食べました。

帰りに雨が降っていて、傘を持ってきてなかった僕はメガネが濡れるのが嫌だったので、ジャケットの胸ポケットにメガネをしまって歩きました。
地面との距離感が変わり、ビビってよちよちと歩いたので駅がとても遠く感じました。 
ぼやけた視界で、輪郭を失って混ざりあった世界はまさに混沌と書いてカオス!


キング・クリムゾンのギタリスト、ロバート・フリップとデヴィッド・シルビアンが共作したというマニアックなCDを手に入れたので、それを聞きながら濃い味の麺をたぐりました。
「これ…………クリムゾンのあの曲のリフじゃんww」とかいう、誰も共感してくれないような感想を抱きながら食べ終えると、昨日友人に借りたベースの練習をしました。
人差し指の皮がべろんべろんで痛いので、今日は中指をべろんべろんにしてやろうと思って奮闘しました。 べろっべろんやで、べろっべろんやで。



四時から二時間だけバイトに出て、客の老け顔の男子中学生に内心で爆笑しながら働き、雨の中を傘をささずに自転車で帰宅。
さすがに裸眼で自転車は危ないのでメガネはかけていました。
坂道を駆け上り、息が上がりながらも外気が冷たくてとても辛い帰路でした。








基礎国文学の授業で芥川の「蜘蛛の糸」を読んで感想を書くというものがありました。
僕はみんなも書くだろうなとは思いつつ、あえて奇をてらったりせずに、正直に「カンダタを気まぐれに助けようとして、結局は地獄にまた落としてしまう釈迦こそが悪人だ」という、優等生タイプの文章をこさえて提出しました。
案の定、先生は「素直な気持ちで読めば、やはり釈迦が悪人に見えるような気がしますね。みなさんの感想文にもそう指摘するものが多かったです」とおっしゃってました。
この作品の元ネタ、というか原典では、仏教の教えを尊び、善の気持ちを持ちましょうという道徳話になっているようですが、芥川は「わしゃあ仏的なものは全く信じてない、自分の倫理観を貫く」みたいなスタンスで味付けしたり削ったりして蜘蛛の糸を生んだそうです。
単純なようでいて、とても不思議で意味の深い作品です。 
当たり前になっていて、筋もしっかり知っているはずの作品でも、矯めつ眇めつして精読してみると、新しい発見がある、ということも学べて面白い授業だったのでここに書きとめておきました。