暗闇で尿意天国

六月十九日、僕の上半期の一番疲れた日と言っても言いすぎではないでしょう。
横浜市から出発して、東京をぐるぐるしたり横断したり、大変長い距離を移動しました。
幸いにして電車に乗っていた時間が多かったのですが、それでも携帯電話についている万歩計機能によると、僕は二万歩ほど歩いていたようです。


まず朝、九時半に目を覚まして、それからいそいそと米の朝食をとり、そして準備をそこそこにして出発。
今日は友達が出演する演劇を見に行くのと桜桃忌が重なっていました。
授業はサボりです……。

ひとつ隣の駅から乗ったことのない路線の電車に乗りこみ、それからなんと五十分、その電車に乗り続けました。




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目的の駅に到着して、エスカレーターを上ろうとしたら―――
←こんなのを見つけました。
可愛らしい絵に、少しだけ気が安らいだような。
よく見たら少女の足元には犬もいるし、なんともほほえましい光景。




そして到着したと思ったら、そこから大学までバスに乗って移動。
後、大学の正門から目的の多目的ホールまで長い坂道を上る。
今日はとてもよい天気だったので、長袖の黒いジャケットを羽織っていた僕はゼーハー言いながら歩きました。




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少し早く着いてしまったので(それでも二時間くらいかかりました)その大学のカフェでカレーとコーヒーを注文して昼食としました。
イエローカレーが学食にあるなんて、羨ましいです。 
タケノコが適量入っていて、コリっとした歯ごたえが楽しめて、かなりおいしかったです。
コーヒーは、冷めてもおいしい上質なコーヒーでした。カレーの後のコーヒー、これ重要です。





開場の時間になったので、受付で名前を伝えて、友達があらかじめ予約をしてくれていた席に座りました。
舞台と客席は目と鼻の距離で、とても狭い部屋での上演でした。

主人公が交通事故で死んで天国に行って、自分の死に際に気がかりなことがあるため、下界に残ってタイムリミットまで調査をする、というのが大雑把な筋です。
僕の友達は天然パーマの長髪が特徴で、役としては薄っぺらいシャツを着て、恋人とひゃっほーっとイチャイチャするようなものでした。
上半身裸(やけにいい体つきをしている)でホールニューワールドを歌うシーンで客席が沸きました。
主人公の友達で、事故のときに一緒にいたということで、あとあとシリアスなシーンもありましたが、基本的に笑いを取る系の役でした。
なんかすごく楽しそうで、実際、とても楽しかったようです。
というか、なんかいつも舞台上にいるようなテンションなので、「演劇でもそういう役かっ」と心の中でツッコミを入れてしまいました。

上演は八十分だったのですが、半ばを過ぎたあたりでコーヒーの影響か、尿意が襲ってきて天国に行けそうでした。


上演の後、トイレにゆっくり急ぎ、シュシュッとアンケート用紙に記入をすましてから少しだけ友達と話をしました。
あそこがどーだったそーだった、と、演劇については詳しくないのですが、シナリオくらいには口を出せたので、色々と意見を言いました。
あと、脇役ですらない、エキストラの中に光り輝く逸材がいたので、そのことを伝えておきました。
メガネにダサい髪型、服装も地味な彼が、ダンスシーンで一番うまく踊っていて、かつ、ちらりと腹筋が見えた時に相当鍛えていたことがわかったので、「ただものじゃない!」と思ったのです。



それからバスに乗って駅に戻り、そこから四十分ほど電車に乗って三鷹駅に行きました。
太宰治が眠っている禅林寺まで、駅からは徒歩で二十分ほどでした。
商店街を抜け、住宅街の中をしゅらしゅら歩いていると、文学っぽい見た目のおばさんやら青年やらがぽつぽつと引き返してくるので、その道を急ぎました。
禅林寺ははたしてその先にあり、僕は六時あたりに到着して、一時間、そこでぼんやりとお墓の前に佇んでいました。



帰りに商店街を歩いていると、素敵な楽器屋さんがあったので入店。
そこで安いアンプがあったのでシールドと電池も一緒に購入しました。




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それがこれです!
電池で動くので、外でも使えるようです。
とりあえず家でしか使わないと思います。
これでいつでもちゃんとアンプを通したベースの音で練習ができます。 感動。






三鷹から新宿へ、新宿から山の手線で渋谷へ、渋谷からまた―――っとやって、飢餓遠くなるような空腹で、って、飢餓が遠くなるのに空腹ってそりゃどういうこっちゃ、気が遠くなるような空腹で往来にて白目を剥いたりしながら帰宅。

夕食を食べてから、しばらくベースの練習をしてから、お風呂に入らんければ、と思いつつこれを書いています。