プログレについて




二、三カ月前の話ですが、↑の曲、キングクリムゾンの「エピタフ」をカラオケで歌ったときにふと「日本人が歌うと、どことなく演歌みたいな節になってしまうな」と思いました。
いや、伴奏がちゃちぃからとかでなく、雰囲気が出ないのです。
そりゃ、真昼のカラオケで「混乱が墓碑銘になるだろう」とか言う哲学した世界観を醸すことは不可能でしょうが、なんだか歌っていてしっくりこないのです。
こぶしをきかせて演歌を歌っている、そんな気分になるのです。
桑田佳祐が洋楽をカヴァーしたものを聞いたことがある人なら、ちょっとこの感覚がわかるんじゃないでしょうか?
たしかにうまいし、大ステージでカッコよく歌っている、にも関わらず、ザラザラしたロック然としたものが感じられないよなぁ、という。

でも、これは外人が日本の歌を歌ったときにも絶対当てはまりますよね。
喩えがスッと出てこないのですが、まぁビヨンセとかジャネット・ジャクソンが「天城越え」を歌っているのを想像してもらえれば、伝わると思います。あ、それってすごく聞きたい(笑)


まぁとりとめもなく、「エピタフを歌ったら演歌みたいになった」ということから、こじつけで話題をすすめようとしましたが、特に言いたいことがあるわけじゃありません。
まとめろとかオチをつけろと言えば、「餅は餅屋」ということになりましょうか?違うか。







四大プログレバンドなんていう、日本人が好きそうなくくりがあります。


がそれに当たりますね。
ああGenesisファンに叩かれたらどうしよう。まだ彼らの音楽は聞いたことがないです。

少しずつ、ここら辺から聞いていこう、と四大プログレを聞いていますが、やはり日本人が勝手にくくっただけあって、どのバンドを聞いていても全く共通点がない気がします。
というかプログレッシヴ・ロックの定義ですら、とても曖昧で眉唾ものが多いです。
曲が長いとか即興性に富むとか歌詞の世界観が壮大、難解だったりとか演奏レベルが高いとか。
プログレッシヴを字義通り取れば、先進的、革新的、ちょっと意訳して前衛的、とかが備わっていて、なおかつロックをしているということでしょう。

ですが、別に↑のバンドの全ての楽曲が全てこれらの条件を満たしていたりするわけではもちろんなく、普通にポップなものだったり、ブルース進行の曲があったり、クラシックなどにヒントを得た作品などもあったりします。
プログレ!とか言って古いブームにすがって騒いでいるのは日本人だけなのでしょう。
僕はプログレが好きと人に言いますが、それ以前に「キングクリムゾンが好き」だったから、なんか数珠つなぎみたいに他の四大プログレと呼ばれているバンドも聞き始めて気に入ったにすぎません。

ええと……また何が言いたいのかをよく考えずに書きましたが、まぁ要するにひとまとめにジャンルを括(くく)っちゃって、バンド一つ一つ、曲一つ一つを固定観念や先入観を持って聞くと、素直に楽しめなくなるなりますよ、みたいなことです。もちろん後付けです!
プログレファンの方、あんま知識も覚悟もないのにテキトーなこと書いちゃってすいませんでした……。




久しぶりにこの書庫を更新しようと思ったのは、今朝出がけに「今日はキングクリムゾンを聞こうかな」と思って、iPodで二、三曲聞いたらやっぱりクリムゾンはカッコいいなぁと思い、帰ったらなんでもいいからクリムゾンに絡めたことを書きたいなと思ったからです。