気持ちのいいことしてますか?

昨日、サークルの練習が終わってから、サークルの女の子の彼氏さんのバンドの解散ライブを見に行きました。


下北沢のライブハウス、「下北沢屋根裏」で行われました。
出演バンドは出演順に「LIFE GUARD」「まじ☆ぽじ」「お米計画」「ザ・メタス」です。
大体七時ちょっと前に開演で、ゲストで入ることができたのでドリンク代込みで1600円でした。
ドリンクは、アルコールは一杯だけですが、ソフトドリンクは飲み放題でした。
気が緩み、ロビーのようなところでジンジャーエールこぼしてしまって申し訳ありませんでした(スタッフの方が迅速にモップで拭いて対応してくれてほっとした)。




ザ・メタス企画したライブで、メタス解散イベントということになっていました。


最初のバンドはエレカシのボーカルのような尖った人が正統派のごりごりガレージロックをやっていて、ギターの人がソロ終わりに「ロックンロール!」と叫びながら中指を立てたのが印象的でした。
僕はそういうの嫌いじゃないです。
でも恥ずかしくてなかなかできない。
中指を立ててロックンロールと叫ぶこと、言行一致ですばらしい!

二組目は、ラモーンズの曲をピコピコアレンジした曲を流しながら登場し、ポリシックスをもっとわかりやすいロック寄りにしたような音で、始終ニコニコして演奏するグループでした。
ボーカルの人が「ありがとう、って言葉が好き」と言って、満面の笑顔でラストを歌っていたのが清々しかったです。

三組目が始まる前に気分が悪くなり、ずっとうずくまっていたので演奏はよく覚えていません……。
ボーカルが歌うまかったのは覚えているのですが……残念です。

ラストはメタスが一時間!
同年代でこんなにパワフルで面白いライブができる人たち、というのに心は燃えました。
ギャグが外れておらず、観客を味方につけるパフォーマンスで、盛り上がりやすかったです。
途中、ドラムの人は急逝してしまいましたが、白装束で再登場した幽霊が代わりにドラムを叩いて、メンバーが一切そのことに触れない、というくだりが面白かったです。
曲の展開が豊富で、ポップスのようでありながら、アングラやプログレっぽい要素もあったのですが、それをちゃんと楽しくエンターテインメントにしていて、非常にノレるご機嫌なグループでした。
今日で解散というのが勿体ない……。
でもまた名前を変えてやるかも、と言っていたので一安心。




先週から煙草の本数を減らしているのですが、ライブハウスという空間は煙草が吸いたくなるところで、三時間の滞在中に三本吸ってしまいました。
帰りに駅前の牛丼屋? ですた丼というものを食べました。
牛肉どっさり、卵とろり、好みでにんにく入れて、味噌汁と一緒にガーーーッ、という、非常にスリリングな食事でした。

頭痛がし、鼻も詰まっていたので、駅の階段などで多少ふらつきながらも無事帰宅。
早く眠ればいいのに、ボンバーマンジェッターズを視聴。
やっと12話まで見終わりましたが、50話以上あるので、まだ先は長いです。
子供向けのアニメですが、バーで悪役がママに業績不振を相談するシーンなどはしっとりとしていて、普通のシーンとのテンションの差があって面白いです。

十四時間眠って起きたら、体調はすっかりよくなっていて、外は雪が降っていたので何をするでもなくぼんやりと過ごしました。
夜にインクと紙を買いに外出したら、小学校時代の同級生がレジをやっていて、当時と違ってメガネをかけて痩せた僕に気付かずに、丁寧な接客をしている彼女に変なノスタルジーを感じ………ませんでした、淡白なワンシーン。








寺山修司の「書を捨てよ、町へ出よう」という本で、17歳の少女が「あたしが娼婦になったら~~」と述べていく一篇の詩が紹介されています。
その詩では、少女の純粋な心と体の動きが書きとめられていて、健康なポートレートになっています。
体が心地よいとき、心も同じく心地よくある、健全な精神が健全な体に宿る状態、そういう原始的で動物的な快楽を忘れてしまった「家で野球を見ながら冷たいビールを飲むおやじたち」をその詩の前後で寺山修司は揶揄していました。

メタスのボーカルが、「月並みかもしれないけど、夕焼けを見ながらなんとなくいいな、と思って作った曲です」と言ってから始まった曲はとても良い曲でした。
僕も、中学生のときに、朝日が昇ってくるのをベランダから見ながらコーラを飲んでるときに感じた、あの謎の感動、心身の距離の近しい状態でのカタルシスを忘れないようにしたいです。
小説はよく考えて書いていますが、詩というのは、そういう動物的な感性を剥きだしにして書きたいものです。