貧血オーケストラ

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今週の火曜日、授業が休講だったので母親と映画を見に行きました。
写真は、見に行く前に近所のモンスーンカフェでの食事シーン。
チョコレートファウンテン、だったかな、とにかくそういうチョコの湧きだす摩訶不思議でハイカラなカラクリにマシュマロとかをひたして食べました。


渋谷のbunkamuraの中にあるル・シネマという映画館にて、「オーケストラ!」という映画を観ました。
ロシアが舞台で、歳をとって劇場の清掃員として働く元マエストロが、もう一度昔の楽団を集めてオーケストラの指揮をする、というもの。
物語の背景に共産主義の赤い旗がはためき、モスクワの街並みで演説をするコミュニストの党員などがストーリーに絡んできたりします。

後半の舞台はパリで、フランス人、ロシア人、イタリア人、ユダヤ人、イスラエル人、様々な人種が生き生きと画面で動き回ります。
「ロシア人は遅刻するのが礼儀でして」
「(ユダヤ人の親が子に)なんて商売上手な奴だ! 誰に似た!」
「今すぐ勘定を払わないと、踊り子にお前の目の前で一生ベリーダンスを踊らせるぞ!」
などなど、なんとも国際色豊かなギャグが多くて楽しめました。

最後の、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の演奏シーンは映画館で見るとすごい迫力でした。
12分22秒の間、演奏シーンと回想シーン、演奏者のアイコンタクトや楽器の指元、カメラワークが音に合わせて小気味よく動き、抜群のラストシーンとなっています。
映画評論家のおすぎの寄せたコメントは、「このラスト12分だけでも十分見る価値はある」だそうです。
でも、それまでのストーリーを知っていると、やはり感じるものがあるので、どうせなら通して全部見た方がいいでしょう。


邦題は「オーケストラ!」ですが、原題は「コンサート」となっています。
そして、作中ではクラシック以外にもいろいろな音楽が使われてて、クラシックに興味のない人が楽しめない、ということはないよう、コメディとしても楽しめる良い作品でした。


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作中に出てきたオリヴィエ・デュプレシ役のフランソワ・ベルレアンという役者が、中学生棺桶のボーカル、かのう葉蔵に少し似てました。
左上がかのう葉蔵氏、右下がフランソワ・ベルレアンです。


※2:19追記
 ↑「少し似て」ではなくて、「酷似して」でした。






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映画の翌日、下北沢のガレージというライブハウスに、友達のバンド「爆弾岩」の解散ライブを見に行きました。
一つのバンドの最後の演奏というものに出くわし、それまでのライブも見ていたので、ラストの長いギターソロには涙腺が湿りました。

下北沢の駐車場で、なんとなく自分の心の空白のようなものを表しているような景色に出くわしたので携帯電話で写真を撮りました。
お、なんかいっちょまえの発言! ひゅーひゅー!






その翌日、木曜日には大学で献血をしました。
献血車が来ていて、次に受ける授業まで時間があったからちょいと血をぴゅるると。
木曜日はとても日差しが強くて暑い日で、それで体力が落ちていたのでしょうか、僕は採血中に貧血になってしまいました。
視界にもやがかかり、指に力が入らず、意識がすっと遠のき吐き気もする、そういう症状でした。

採血の係のおばさんが採血を中断し、毛布を持ってきてくれて、その上ジュースとお菓子をたくさん持ってきてくれました。ケガの功名。
唇がひんやり冷えて、額には冷や汗びっしょり。
ジュースの蓋が開けられず、おばさんに手伝ってもらうなどなど、へろへろなところを見せてしまいました。
一時間近くほどベッドに横になっていたので、授業には間に合わず(仮に間に合ってても教場が建物の四階で階段しかないので行きたくはなかった)そのままベンチに座ってぼーっとして過ごしました。



そのあとスタジオに入ったのですが、針を刺したところが痛くて、息切れもするし力も入らないわで散々でした。
いや、献血した後に運動しちゃいけないのは知ってますけどね。
今回の件で、自分の体を過信するとえらい目に合うことがわかりました。

スタジオの後、バンドのギターと同じサークルの友達の家に泊まりに行きました。
朝、ちい散歩を見てから学校に行きました。