せめて夏っぽく

ケレンミー・ポップ・シアターの新曲の作成が着々と進んでいます。
ギターとドラムのメンバーとでスタジオに入って、少し練習しましたが、なかなか手ごたえがありました。
宇宙の端っこと東京の隅っこを言葉で繋げてみたり、夏の終わりの少しだけアブノーマルな失恋を歌ったり、物語を音で表現するのにメンバーの演奏もそれに適した音が出ていました。
ライブは9月の終わりにまた行いますので、近くなったらしつこく宣伝いたします。






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練習もあと、高校のときの友人と渋谷のとあるライブバーに行きました。
階段を下って地中の奥深く潜ると、洒落たサウンドと洒落た照明の中で、男女が寄り添いながらお酒を飲んでいました。
「こんなオシャレ人とは、僕は吸ってる空気が違うんだよ!」と唾棄するような気持ちでいながら、柔らかなソファーに腰掛けて綺麗な女性から受け取ったトマトジュースを飲んで音楽に身を任せると、あら良い気持ち。
アウトローな気持ちが一気に墜してしまいました。

演奏してるバンドがクスりと笑えるトークをして和やかな雰囲気の中で、ギラギラした目で目の前のカップルを睨むようでありながらその場に行ったのは、前回のライブのときに来てたお客さんの一人が友達をライブに誘ったので、そいつが一人じゃ行きづらいというので付き添いに行ったからです。
頭に「負け組」という言葉が浮かびながらしばらく演奏を聴いていると、その誘ってくれた人がステージに立ち、一人でジャンべを乱打しながら異国の言葉で歌い散らしてました。
さっきまでの夏の宵にぴったりのしっとりした空気を変えてくれて嬉しかったです。




友人と池尻大橋のガストで山盛りのポテトを突きながら二時間弱ほど猥談。
「下品な自分」をさらけ出せる友達というのは、鬱屈した心の汚れを掃除させてくれる存在です。
彼も思う存分きったねぇ話を繰り出してきて、こっちも負けずと下品と下世話で応酬。
綺麗な水には住めない魚もいるという話ですね。





僕が住んでいるたまプラーザ駅周辺に、チャイ処「キング」というお店があります。
無料で広告などを出せるスペースを持っているお店で、相談してみたら団誌や名刺などを置いてもいいということだったので、今度持っていくことにします。
お近くにお住まいの方はキングでネパールのチャイやお酒やおいしいケーキを食べに、お店に足を運んでみてください。
居心地の良いお店ですよ!

「キング」のURL↓
http://chai-king.com/





前にツイッターで「セミはゴキブリよりグロい」と呟きました。
見た目がまずグロテスク。
地面にあおむけに横たわって足を弱々しく動かしている様は、非常に気持ち悪い!
「七年も地中にいて、地上に出てきたら一週間の命、儚いですなぁ」という感傷的な気持ちを排してセミをじっくり見てみなよ! 気持ち悪いから!

僕はセミを嫌のにはもう一つ理由があります。
それは、「死んでいるように見せかけて、近くを通り過ぎるといきなり復活して暴れる」という恐ろしい攻撃をしかけてくるところです。
羽海野チカさんの漫画「ハチミツとクローバー」にて、登場人物がその様子をセミ爆弾」と表現する箇所があります。
言いえて妙です。
あれは爆弾です。
近くを通り過ぎると作動する、人間感知式のおっとろしい爆弾です。

マンションの廊下や階段などの、逃げ場のない場所でセミがぽつんと横たわっていたら、絶望しますね。
まず充分距離をとって、足で床を踏み鳴らして相手を威嚇します。
そして誤作動した奴が、暴れても余裕のある位置まで移動してから通ります。
それができないほど狭ければ、別のルートを探します。
別のルートがない場合は――――デスマッチです。

地雷処理班のようにそ~っと歩いても、奴らは爆発します。
なので、そこは堂々と「どや!」という自信に満ちた顔で通り過ぎるにかぎります。
そこでセミの野郎が爆発してけたたましく鳴きながら飛び回ろうとも、決して声を上げたり飛びのいたりせずに最後までその「どや顔」を維持できたら、こっちの勝ちです。
男として、既に何かに負けている気がしていても、自分の中で勝ちと思えば勝ちです。
「俺は何をしているんだろうか……」などと考えてはいけません。



この記事を書くためにセミの画像を探してみたのですが、セミの目ってけっこうつぶらな黒目ですね。
いやいや、そんな目で見つめたって可愛いとは思わないからな!

僕は何を書いているんだろうか…………。