時間旅行だね

今年の年始、三が日にお茶の水の楽器屋で買った僕のベース。
弦を一度も張り替えないで今まで弾いてきたのですが、夏になってからサビが目立つようになり、ついに弾いていると指が茶色くなって鉄臭いという域にまで達してしまいました。
本当なら、最低でも二か月に一回は張り替えた方がいいとかネットに書いてあって驚きました。
遅すぎたけど、弦を張り替えることにしました。





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自分で張り替えようと思って弦を買ったのですが、ネットで検索してみたくらいの知識しかなく、うまくいきませんでした。
これはプロフェッショナルの腕を見て学ぼう、と思って、楽器を買ったお店まで持っていくことにしました。






お茶の水は楽器屋が豊富で、学生やりながら音楽やっているような若者が多くいます。
もちろんプロのミュージシャンもうろついていることでしょう。
半蔵門線神保町駅」から徒歩で行けるので、僕は神保町の書店の多い通りを歩いてお茶の水を目指しました。
たしか正月に来たときもそのルートで行ったっけ。


家から持ってきたせんべいを食べながら、楽器ケースを背負って息も絶え絶え歩きます。
楽器屋についたら、さっそく店員さんに弦の取り換えを依頼。
快く受けてくれて、傍で見学することを申し出ると、それも快諾してくれました。

やり方を話ながら、店員さんが手際よく弦を張り替えていきます。
横で細かくテクニックを教えてもらい、自分でも弦の交換をしてみました。
なるほど、これなら次回から自分でもできそうだ、と思いました。

全ての弦を張り替えたら、これまた素早い手つきでチューニングしてくれました。

一つ申し訳ないな、と思ったことは、弦をそのお店で買わなかったこと。
事前に他のお店で買って、自分で張るのを諦めて持ってきたなんて、すっごい間抜けな気がしなくなくない?(スチャダラパー




弦の張り替えに技術料とか、なんらかのキャッシュが必要だと思っていたのですが、実際は無料でやってくれました。
なので、節約していたお金でちょっとお茶でもしていこうということに。
自分一人なので、座ってタバコが吸えればどんな喫茶店でもいいかな、と思って町をうろうろ。






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しばらくするとガラス張りの扉から中の様子が見えるお店が。
お、お客さんが椅子に座ってタバコ吸いながらジュース飲んでるな、あの店、雰囲気もいいな。
看板には、「ゲーム」「¥50」の文字が躍っていました。
ここに決めた!



結局、洒落た喫茶店でコーヒー飲みながら本を読む、なんていう郷に入っては郷に従うタイプの休憩ではなく、「乱入されたら全力で戦え」「待っているガイルに飛び込むな」というタイプのティータイムになりました。
わかりやすく言うと、缶コーヒー飲みながらスト2やったって話です。


1ゲーム50円なので、つい気が大きくなって遊びましたが、それでも缶コーヒー代とあわせて400円しか使っていない。
涼しい屋内で一時間ゲームして(缶)コーヒー飲んでタバコ吸って400円、これはいい!
僕はゲームセンター好きだ!




ただ、「音ゲーの音がどこどこ響いている狭い店内」に「カップルがキャイキャイとレースゲームに興じて」いたり「ヤンキーみたいなのが麻雀格闘倶楽部を黙々とやっていて怖」かったり「プリクラを置いたために女性客がグーんと増えてしま」ったような近所のゲームセンターは大嫌いです。
けっこう通っていたゲーセンだったのに、今では居心地の悪い店になってしまった……。

タバコの煙でもうもうとして、みんなゲームのことしか考えていない、少し殺伐とした寂しい男の遊技場というのが理想のゲームセンターなのです。
女子供や地元の不良のたまり場になってしまったゲームセンターに愛情は感じないね!!!






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そんなモテない男っぽいこと(事実)を考えながら、乱入されてケンにぼこぼこにやられたりして。






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お店の出口付近にあった古い匂いのするポスター。
ジョジョの奇妙な冒険」が格闘ゲームになったときのチラシ、綺麗な色で、大きいポスター

その下のは「美少女キャラクターのマスコット制作 受付開始しました」と書かれたポスター。
う~ん、ギリギリなんのキャラクターなのかわかる程度の危うい造型です。
これはこれで愛着がわきそうな気もします。








ゲーセンを後にして、ひらりと電車に飛び乗って帰宅し、新品の弦を張ったベースを試し弾き。
あれ、ベースってこんな音のする楽器だったっけ……?
次からはもうちょっと早く弦を変えよう。