『直島』って知ってる?(前編)

母親と二人で、瀬戸内海に浮かぶ小さな島、直島(なおしま)に行ってきました。
去年の秋くらいから計画していて、今年に入る頃には新幹線やホテルの予約が完了していました。
3月17日に夜行列車で岡山駅へ向かい、3月21日に家に帰るという日程でした。



直島というのを簡単に説明すると「アートの島」でしょう。
古い民家をまるごとアート作品にしたり、町のいたるところに芸術品が点在していたり、「地中美術館」という、安藤忠雄設計の巨大な美術館があったりしました。
海外からの旅行者も多く、世界的に注目されている島とのこと。



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横浜駅から一日一本出ている夜行列車の車内はこんな感じです。
ベッドがあり、寝っ転がるだけのスペースしかないです。
コンセントがあったので、携帯電話を充電してツイッターなどで暇つぶし。
横浜のブックオフで買った大槻ケンヂのエッセイも読みました。
車掌さんから310円でシャワー券を購入し、それでシャワーを浴びてその日は寝ました。

寝ました、が、眠れませんでした。
ガタンゴトンと列車は揺れて、その振動と音で寝付けないまま朝を迎えてしまいました。
午前4時頃に外を見てみると、京都駅を通過したところで、外はうすく雪が積もっていました。


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午前七時頃、岡山駅へ到着しました。
駅と直結しているホテルへ荷物を預けて、その足でバスに乗って宇野港へ。
フェリーで10分ほど海路を行くと、直島に着きました。
正直眠かったのですが、島に着いてからはあちこち見てるうちに疲れも飛んでました。
自然が多い島の中を歩いていると、港に出たり山の中を進んだりもしました。
人が作った芸術作品もいいのですが、日の傾きによって姿を変える自然を見ながらゆっくりと歩くというのもまた贅沢な時間でした。
家屋をそのまま作品にしたアート作品の数々は楽しく見られたし、地中美術館の作品は巨大なものが多く、しかも美術館そのものが作品というスタンスが興味深かったです。





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島に着いたのが十時くらいで、島の巡回バスを使ってほとんど全ての展示物と呼ばれるものを片っ端から制覇し終えたのが六時頃。
港の近くにある、メディアなどでもちょくちょく顔を出す銭湯へ行って汗を流しました。
もちろん中は写真撮影禁止なので、ここは文章でちょっと説明。
ラブホテルのような絢爛なネオンが輝く外装、500円そこらで入浴が可能で、脱衣所には様々なギミックが。
脱衣所のベンチにモニターが埋め込まれていて、そこで上半身裸にふんどし姿の海女さんたちが素潜りで貝などを取るという内容の映像がずっと流れていました。
壁には象の写真やイラストがたくさんコラージュしてあるポスターが貼られ、トイレの蓋と便座が透明のプラスチック。
湯船の底には江戸時代のものか、春画がたくさん貼ってあり、外国の女性のヌード写真もちりばめられてありました。
男湯と女湯を隔てる壁の上には、巨大な象のオブジェが飾られていて、天井は絵の具をぶちまけたようなサイケデリックなものが描かれていました。
石鹸などは置いてなかったので、本当にお湯につかっただけで入浴を完了させました。


フェリーで宇野港に戻り、またバスで岡山駅へ。
昼食は直島の自然食のお店で定食を食べたのですが、夕食はチェーンの店で刺身と焼き肉定食を食べました。
ホテルは立派なもので、それでもけっこう安い料金で宿泊ができました。
母親とは別の部屋だったので、テレビで有料チャンネルをチェックしてみました。
これが噂に聞く有料チャンネルか~、エロスだ~と観賞していたら、突然映像が消えて、青色をバックに8bitサウンドが流れ、ドット文字で「これ以上の視聴をなされる方は『有料視聴開始』のボタンをうんぬん」というメッセージが出てきました。
中学生とかがエロ心でトライしててこの画面がでてきたらトラウマになるんじゃないでしょうか。

17、18日はこのようにして終えました。
疲れて、翌日のチェックアウトギリギリまで眠りました。