『直島』って知ってる?(後編)

さて、岡山駅のホテルでちょっとマヌケな18日の夜を過ごしました。
19日は、母親の実家へ向かうのに費やしました。

お昼前にチェックアウトして、岡山駅の中でうどんを食べました。
駅構内にあった店でお土産を買い、予定の新幹線が来るまでドトールでお茶をして時間を過ごしました。

今回は旅で嬉しかったのは、母親が僕の喫煙を配慮してくれたことです。
母親も喫煙するので、二人とも喫煙できる場所を探したりと、気兼ねせずに煙草が吸えて助かりました。
ドトールでお茶してるときも、二人は煙草を吸ったり本を読んだりして時間をつぶしました。
家族とじゃなきゃ、二人とも黙って本を読んでいるなんて旅はそうそうないと思います。



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新幹線で福岡の小倉駅へ。
そこからソニックという電車で大分駅へ。
大分駅前でバスの時間をチェックしてから、少し駅前で時間をつぶしました。
若い人が多くて、町も活気づいているように見えて、大分が元気な様子に安心しました。
女性のファッションを見てみると、バンドギャル、いわゆるバンギャのようなファッションが多かったように思えます。
ロリータファッションの人がいたり、ブーツに黒い皮ジャケットにジーパン、黒いパーカー。
流行っているのかなぁ、と思いながら目を泳がせました。
男性については、よく見てないので覚えてません。





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バスで三十分ほど移動。
祖母の家に着きました。
古い一軒家で、母親が生まれた家で、僕も赤ん坊の頃から何度もお世話になっていた家です。
祖父はおととし亡くなったので、祖父の部屋は誰も使ってない状態です。
祖父の部屋を物色して、いろんなものを発見しました。
オーディオに凝っていた祖父のコレクションや機材をチェック!
レコードよりも、主にカセットテープを収集していたようで、たくさんありました。
祖父は主にクラシックを聞きます。
写真のレコードは母親が学生時代に聴いていたものだそうです。
赤いカッコいいジャケットを見つけたので、羽織ってみたりもしました。
好きで色紙に書き写して置いていたという室生犀星の詩があったりも。
祖父の部屋は本当にわくわくします。
世代も趣味も違いますが、音楽を収集するのは祖父も僕も同じだなぁと思いました。
ちなみに父親方の祖父はレコードショップを経営していました。
僕が音楽好きになるのは必然だったのか!


この日は本当に移動に費やして終わりました。
夕食は岡山駅で買っていたちらし寿司と祖母の作ってくれていたシチュー。
1時過ぎに就寝。




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20日、バスで別府へ。
別府は僕が小学生のときにほんの少しだけ住んでいたところです。
曖昧ですが、おそらく二年も住んでません。

その別府の温泉地にあるホテルに祖母と三人で泊まりました。
もちろん温泉がついています。
でもこの日は隣の泥湯で有名な旅館の温泉に入りました。

外に「一部混浴」と書かれていたので、わくわくしながら突入。
しかし、その「一部」であるところの露天の泥湯に向かうと、女性が隠れられるスペースがちゃんとあり、しかも女性は警戒して内湯で済ませていたという事実が母親の口から語られました。
間抜けな僕は、メガネをかけて入浴してたのですが、僕が見れたのは寒いのに湯に浸からずに背伸びしたりキョロキョロしたりして女性のいる(予定)のスペースを眺めている悲しい男たちの間抜け面だけでした。
そしてその間抜け面に僕の阿呆面も加わっているという事実。
情けないことでございます。
あ、泥湯は少しぬるいくらいの温度で、沈殿した泥を肌になすりつけると、とってもツルツルになりました。
そう、悲しい男たちはみんな泥湯の効果で肌がツルツルになっていたのです。
もっちり卵肌の男たちが同じ方向をじ~っと眺めている光景は喜劇的であり悲劇的でした。
情けないことでございます。



そんなことがあり、ホテルに戻って夕食の時間です。
けっこうな量のコースだったのですが、三人とも完食。
おばあちゃんが鯛のかぶと煮に舌鼓を打ち、僕はクジラのしゃぶしゃぶに目を白黒させました。
くじら、油っこくてコクがあって、めっちゃおいしかったです。

しばらく部屋でゆっくりした後、屋内の温泉にも入りました。
人がおらず、大浴場を一人占めしました。




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21日の朝、バイキング形式の朝食を食べてから離れにある温泉にも行きました。
これまた人がおらず、いいのかしらこんなに贅沢して、と思いながら、人がいないのでざぶんと潜って、うつ伏せになって鼻から息を抜いて底まで沈む「カレイごっこ」をして遊びました。
ときどき、人が入ってこないかと顔を上げながら。
気になるならやらなきゃいいとは思うのですが、広い浴場でその遊びをしなくては気が済まないのです。
「カレイごっこ」もしくは「エイごっこ」おすすめです。





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チェックアウトを済ませて、バスで別府駅へ。
祖母と別れて、それから他の駅で新幹線に乗り換えて一直線に横浜へと。
新幹線とはいえ、五時間ほどかかりました。
その間ずっと座っているのは辛かったです。
オーケンのエッセイに助けられました。
隣に座っている女性の胸が大きかったので、母親が居眠りしている隙にそれを眺めては旅の疲れを癒しました。
いや、本当ですって。
ネタっぽいとか意味がわかりません。



横浜駅から地下鉄で地元の駅へ。
父親が車で迎えに来てくれたので、それで帰宅。
家に着いてから荷ほどきをしたりお土産を渡したり。
あとは疲れたーと叫んでぐっすりと眠りました。

直島は自然とアートが素晴らしく、大分は若者が多く、別府の混浴は生殺し。
これが旅の総括でしょうか。
自分を見つめ直したりすることもあり、とても有意義な旅となりました。