ポップソング


柳井未奈人/ポップソング(POP SONG)


『ポップソング(POP SONG)』
作詞、作曲:柳井未奈

六年と言やそれなりに長い
二人はそこそこ大人になった
六年を振り返るときにふと
二人はお互いを思い出す

なんつって侘しい

六年の姿は不定形で
静かの谷をゆるやかに流れ
笹舟の二人をそっと運び
いわにわけられすえにあえない

なんたって悲しい
なんつって寂しい

迂闊だった青春の日々
軽率であったサイコロの日々
速度を上げて流されてく

ああポップソング 世界を照らしたくて
ああスポットライト ケダモノの二人に射せ
響く声ポップソング 軽く強くしなやかに
届け歳月越えて

六年をスピードで駆け抜けて
二人はそこそこ大人になった
六年を語るなら嘘になり
さりゆく全ては喩え話

なんたって空しい
なんつってやるせない

ささくれ立ったピカピカの日々
不気味であったオカルトの日々
濁りを増して流されてく

ああポップソング 世界を照らしたくて
ああスポットライト ケダモノの僕に射せ
響く声ポップソング 軽く強くしなやかに
届け百年を越えて

静かの時は人をたたえ
穏やかに流れる