田中

昨日は新学期初の授業がありました。(昨日はテストでした)
なんかシャーペン動かして黒板の文字を写すという作業がたまらなくめんどくさかったです。
しかも昨日は疲れてぐっすり寝ちゃったから目もパッチリ。暇でした。本読みたかった。

つまらないとはいえ、現代国語だけはまじめに受けました。いやぁあの授業だけは楽しい。週二回しかないのが恨めしいですよ。

そして他の授業はすべて嫌いと言っても嘘になりませんね。

いやぁもう保健と体育はもとから嫌いだった上に先生もダブルで嫌いという…………。
どっちも田中だし(無関係)
田中という苗字が嫌いになりそうな女々しい僕がここに………。

将来仕事で、すごく息の合う仲間が僕にできるとしたら、二人でちょくちょく飲みに行ったり、休日も一緒に遊んだりして、心の内も全部わかり合えたような気に僕も相手も思うでしょう。周りからも「あいつらならうまくやってくれる」「二人は本当に仲がいいな」などと言われることでしょう。

だが!我が相棒田中はある日俺の家に遊びに来た時こう言うのです。

「俺、今年の内に結婚するんだ」

「おぉおめでとう!」僕は心から祝福し
「で、何ヶ月付き合ってる?相手は誰なんだ?」と当然のようにたずねます。
今までずっと一緒にいてそんな仲の女性がいたとは知らなかったので、
それはもう「みずくさいなぁ」といった感じで。

すると田中は顔を伏せながら僕に告げます。
「五ヶ月だ。そして相手にはお前に話しがあるから今日、ここにきてもらってるんだ………」

そして奥から出てきた女性に僕は見覚えがあるのです。
というか僕の彼女なのです。

「まっち………、今まで黙ってて悪かった。いつかは言うつもりだったんだが機会がなくて。彼女にも罪悪感はあったんだぜ?でも言えなくて………、あぁでも!式には俺の大親友として招待させてもらう。それにこの子が生まれたら親より先にお前に見せるよ!」

と必死に弁解して、「あ、気づかなくて悪かったな」とお腹が大きくなっている彼女のために椅子を用意するのです。やさしいなお前。
僕は一年付き合ってるけど彼女とはキスまでしかしていない。だからお腹の子は間違いなく田中のだろう。

「そういうわけなの。あなたのことは嫌いじゃない………。でもこれ以上関係を続けて行くことはできないの」と軽く開き直ったような彼女。

「というわけだ。今日はこれを言いに来たんだ。もう……帰るな」

という田中の台詞に僕は……………

「まぁ田中だし、しょうがないかwwww」


と思うのでしょう

そんなセリフ一つで妥協できるような人にはなりたくないので新学期は田中先生のいいところを探すのをがんばります。

最後に全国の田中さんごめんなさい