劇団肋骨蜜柑同好会「殊類と成る」を観劇(ネタバレあり)+日記

12月8日(日)劇団肋骨蜜柑同好会「殊類と成る」を見てきました。

下北沢のGeki地下Libertyという小屋でした。

 

感想とか雑感については、まだ公演期間中なので、一応「ネタバレあり」と断っておきますね。

見た人向けで、かつ自分用の忘備録みたいな時系列とかバラバラな記事で申し訳ない。

 

 

 

 

 

ツイッターにけっこう好評が流れてきてて、観に行くことはだいぶ前から決めてたけど、公演が始まってから期待はグッと上がりました。

ポップかそうじゃないかというと、どちらかというと非ポップな内容でした。

 

事前に中島敦山月記」が関係するということは知っていました。

でも他にもいろいろオマージュらしきものがありましたが、中でも「下る」「兎」「笑う口が空間に浮かぶ」などのモチーフから不思議の国のアリスはかなり意識させられました。

 

一人の人物の異なる時間軸での様子を三人の役者さんが演じていき、ところどころで交わったり他の役者さんが演じる自分自身を他人だと認識して会話したりするなどして交錯したりする幻惑というか、惑乱するような感覚が心地よかったです。

 

脚本・演出のフジタさんが最後に物ごいを演じるところで、先に演じていた明るい物乞いとは違った(そちらも大変よかった)乾いた感じの迫力を感じる演技を見せてくれて、そこだけ切り取っても観劇料の元が取れるくらいに素晴らしいものを見れました。

 

演技の巧拙は本当にわからないのですが、舞台上で大勢の人が喋るシーンでセリフの一文字一文字までもがクリアに聞こえてきて全くストレスなく話が入ってきたので、そこは「すごい! うまい!」と感動しました。

 

けっこうスッキリするようなエンディングで締めくくってありましたが、ケレン味と「実際」が混ざったようなセリフ回しやパントマイムのさりげなく優しい味わいが「もっとダラダラと、あと一時間くらい見ていたいな」という気持ちにさせてくれました。

始まりと終わり、ストーリーの軸、というのではなく「味わい」のような漠然とした「良さ」を浴び続けられるなぁこの舞台は、と漠然と思いました。

黒猫と女学生のくだりはよくわからなかった。

 

 

 

 

そして軽く日記。

劇場を出て、再開発がほぼ終わった下北沢を歩いて、喫煙ができるちょっとした喫茶店を探したら、本当に見つからなくて駅前をかなり長い時間さまよいました。

やっと見つけた喫茶店も喫煙席が満員だったり、薄暗い照明で音楽が大きめな音で流れてたりで、結局ハードオフ邦楽CDの掘り出し物がないかを高速チェックしてから帰りました。

世田谷区、どんどん自分にとって魅力のない町になっていくな……。

二子玉川三軒茶屋とかが学生の頃嫌いだったのですが、休日に歩いた下北沢も割と同じくらいそんな感じの街になってました。

 

じわじわチョコチョコ作っていた曲のプロジェクトを観劇後にいじったら、あれよあれよとケツの方まで出来上がっていった。

どんどこ詰めていって年内までに完成まで持っていけたらなぁああああああああああああああああああヤマダさあああああああああああああああああああん!!!!!!!搾精病棟アニメ化かなんかするんですか? 私気になります。

 

 

話題飛んで、漫画喫茶の話。

先日、漫喫で読みたい漫画がなかったので、以前からタイトルが強烈だと思ってた「夫のちんぽが入らない」を3巻まで読んだのですが、元の小説とかの媒体ではどうかわかりませんが、コミックではかなり途中が省かれて、エピソードのパッチワークみたいに感じてしまって没入感があまりなかったです。

単行本でまとめて読むのと、連載で読むのとでも感じ方が違うかも。

ひとつひとつのエピソードとか、キャラクター(エッセイ、私小説らしいですが、コミックなのであえてキャラクターと書きます)はよかったので、わりとサクサクと楽しく読めました。

 

錦糸町ナイトサバイブ、3巻で終わってしまった……。

どのページも背景の元の場所がわかる最高な漫画。

見た目が幼い女の子が、ドラマにあこがれて上京してきてキャバ嬢を目指そうとするもトラブルで借金をこさえてしまって、やむなく歯医者で働くことになった漫画。

ローカルな話題も好きだったけど、デンタルな豆知識とかがけっこうガチでよかった。

あと、比較的新しめのネットミームとか時事ネタが臭みを感じない鋭さで飛び出してくるのもよかった。

 

今更パトレイバーを読み始めた。

たまにネットで見かける、パトレイバーのコマ(セリフ)を切り抜いて正義感とか実際の警察組織について言及している言説とかを見てきてたので、ちょっと先入観で「説教臭い内容なのかな」と思ってのですが、まあ杞憂も杞憂でした。

ロボットが街中で戦うとこ描きたい! その為の説得力、自然さにめちゃくちゃ注力しているようにも感じる、ひたすら特撮とかメカとか、何より働く人々へのリスペクトを感じる漫画でした。

仮眠とか軽食とかのシーンが必ずあって、そこを省かないことがなんだか染みました。

 

アマプラでペンギンハイウェイ見た。

ツイッターで言われてたよりおっぱいアニメじゃなかった。

釘宮理恵の内気メガネ少年ボイスをひたすら堪能するアニメ、とは公開中あまり見かけなかったな。