些事

現在、僕の住んでいるマンションのエレベーターは、利用者の止まった階で止まったままになるエレベーターです。
僕は五階に住んでいるので、五階までエレベーターを使えば、次に人が使うまで五階にエレベーターはとどまり続けるのです。
ちなみに以前住んでいたところは、どの階に止まっても、自動的に一階に戻るようになっていました。


前に住んでいたときのエレベーターの欠点は、たぶん引っ越しや郵便配達の人が用事を済ませて戻ったらエレベーターをまた一階から今いる階に呼ぶのが面倒だということだったでしょう。
そして今住んでるとこのエレベーターの欠点は、帰ってきたときにエレベーターが最上階(五階)とかに止まってたら呼ぶのが面倒だということです。
バイトなどで疲れて帰ってきたとき、エレベーターがすぐに来ないと地味に嫌です。
なので、僕は自分がエレベーターを使ったあとは一階のボタンを押して下まで戻してます。



僕はエレベーターで知らない人と一緒になるのがめちゃくちゃ嫌いなので、帰り道で前を歩いてる人が同じマンションの住人だったら、わざと遠回りをしてその人と乗り合わせることを避けてます。
逆に、後ろを歩いている人がそういう人だったら、走ってエレベーターに駆けこんで、さっさと上がってしまいます。
間に合わなそうならそのままマンションの前を通り過ぎて時間を潰します。
でもこれをやるときにエレベーターが五階とかにあると、一階まで戻ってくるのを待っている間に後ろを歩いていた人が追い付いて、エレベーター前で「あ、どうも」「こんにちは」とか会釈したあとに同じエレベーターに乗って「あ、何階ですか?」「三階です、どうも」とかいうやりとりをして、目的の階についたら「どうも」「(無言で会釈)」とかやんなくちゃいけなくなります。
最悪なパターンは、それで同じ階の住人だった場合です。
同じ階で降りて、廊下を歩いて自分の家のドアの前で立ち止まって会釈とかする、そういうの、そういう感じ、そういう言葉で表しづらい気持ち悪さというか居心地の悪さを味わってしまうことになります。


デパートとかで知らない人と乗り合わせた場合、嫌だけどまぁ耐えられます。
でも同じマンションの人と乗り合わせると、このやりとりをしなくちゃいけないのが本当にたまらなく嫌なんです。


僕が帰ってきたとき、エレベーターが一階にあることはまれです。
マンションに住んでいる人の全員が使ったあとに一階のボタンを押してくれれば、エレベーターに乗り合わせるという事故(そう、これは事故です)は減ると思います。