平沢進 インタラクティブ・ライブ2013「ノモノスとイミューム」観覧記

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24日に、平沢進さんの3日連続公演のライブの初日を見て来ました。
場所は渋谷公会堂。いつの間にかCCレモンホールからまた名前が戻ってました。

インタラクティブ・ライブとは、その名の通りライブの進行がその場である程度かわっていくというもの。
お客さんの反応、ネットユーザーからのアクションにより、演目が変化するドキドキのライブです。
さながらRPGのように、ストーリーを進行させていき、過去には途中でゲームオーバーになってしまうと、なんと公演が途中で中止になったりもしたそうです。

初日なので、全くストーリーの分岐はわかりませんでしたが、他のお客さんの反応を見ながら僕も「CALL」「SHOUT」とステージ上のスクリーンに表示された際は、思いっきり声を出しました(観客の声の大きさを測り、選択肢が選ばれるシステム)。
家に帰って、公式のまとめてあるツイッターのまとまりを見てみると、さっそくストーリーの分岐予想などがファンの人たちによってささやかれていました。
エンディングまでたどり着けたし、エンディングの内容から見ても初日はグッドエンドなのでは? いや、今回はグッドやバッドの概念はないのでは? と、音楽のコンサートに見に行ったはずなのに感想や人々の反応を見るとまるで同じゲームで遊んだ人同士の会話を掲示板で見ているような感覚に。

二日目は、ファンたちが結託して初日と違う分岐を選んだようですが、エンディングは同じ結末に。
最終日は違うエンディングが見れたようです。

機材に囲まれ、一人でステージに立ち歌う平沢進の姿はすごくカッコよかったです。
歌も、実際に目の前で歌っているとなると、やはりリアルな息遣いを感じ、テクノ界の重鎮の底力を感じました。

平沢進の使っている楽器に、レーザーハープというのがあります。
可視化状態で照射されているレーザーを手でさえぎると、それに反応して作動する楽器です。
自作だそうですが、ライブで初めて見てみて、その完成度に驚きました。
ラグもなく、視覚的に音が発生するタイミングが見れるので釘付けになります。
ハープとは名ばかりで、遮ることで発生するシーケンサー(?)の音は重厚なコーラスや重い電子音などで、音圧も迫力ある出来となっていました。
一度鳴らしてみたいなぁ。

あと、今回は見たことのないギターがあったのにも注目。
いつも使う「タルボ」というギターは、本当に独特のギターらしくない乾いた機械のような音でした。
新しい不穏な形をしたギターは、図太い凶悪な音がしてました。
打ち込みで作った管弦の音にそのギターによるソロが混じり、邪悪な空気が出てました。



ライブ会場には、けっこう若い女性客が多いように見受けられました。
やはり平沢進はアイドル的な要素あると思います。
僕もけっこうミーハーな気持ちで応援しているので、たくさんの人が見に来てるのを見て嬉しくなりました。

平沢進が過去に組んでいた(現在活動休止中、ということになってるがもうやりたくないご様子の)バンド「P-MODEL」の楽曲をちょこちょこアレンジしてネットにアップしていました。
一番新しいものを、ここにもリンクしておきますので、よろしければ聴いてみてください。



Solid Air (P-MODEL Cover)